フッ素の活用方法

むし歯

みなさん、こんにちは!

小児歯科医のヤスです。

今回はフッ素についてです!

「歯医者に行くとフッ素、フッ素と言われるけれど、何が一体いいんだろう…?」

「フッ素は歯科医院で塗ってもらうだけで十分でしょ?」

「フッ素って調べたらいろいろ危険性も書いてあるけど、実際どうなの?」

といろいろ疑問に思うことが多いのではないでしょうか!?

今日はそんなフッ素について理解を深めていただければと思います!

結論から言うと、フッ素は良薬です!

うまく使いこなせばむし歯のリスクをぐぐっと下げることができます!

適正な量を適正な方法で使っていただければ、日々のむし歯予防に非常に協力な助っ人になるはずです!

是非最後まで読んでみてください(^^)

フッ素とはなんぞや?

そもそも「フッ素」とはなんでしょうか?

元素記号「F」、元素番号9で…

と難しいのは今回は省きましょう^^;

フッ素は生体には必ず必要なもの(生体必須微量元素)です。

人間の体内においては、カルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウム鉄に続いて含有量の多いものがフッ素です。(成人の場合は約2.6gが体内に存在している。これらは人間の体にとって、多すぎても少なすぎてもダメ)

また、フッ化物は天然にもいろんなところに存在しています。

日常の飲料水(上水道、井戸水)

お茶

海産物

などなど

実はフッ素を取り込むことは日常的にやっています

これらのフッ素がどうむし歯に効果があるのでしょうか?

それらはこのフッ素が口腔内にあり

  • 歯に作用する
  • むし歯菌に作用する

の2つのパターンに分かれます

それでは一つ一つ見ていきましょう!

フッ素の効果①:エナメル質の耐酸性向上

ではまず、フッ素が歯に働きかける効果から見ていきます

まずひとつ目。

「エナメル質の耐酸性向上」という効果です!

エナメル質とは覚えていますか?

歯の一番外側の硬い部分をエナメル質と言うのでした

むし歯はどうなってできるか?という記事でお話ししたように(子どものむし歯ができるメカニズム:https://dentalforsmile.com/?p=71)、むし歯菌が住み着いて、酸を放出して、酸が歯を溶かしてむし歯ができます。

その酸に対しての歯の防御力を高めてくれるのがフッ素です。

どのようにその効果が現れるかというと、歯の外層のエナメル質の結晶にフッ素が取り込められると(フルオロアパタイト)、酸性に対する防御力が上がり、むし歯への抵抗性が増します。

これは「生えかけの歯」には非常に有効です

生えかけの歯はやわらかい状態で生えてきて、徐々に硬くなっていくので、生えてきたばかりではむし歯になりやすい状態です。

その上、生えてくる途中では手前に歯と段差があったりすると、歯ブラシが届きにくく、むし歯になる可能性が高いです。

その時にフッ素に触れさせてあげると、フルオロアパタイトを作り、防御力が上がるのと同時に、硬くなるのが促進される効果もあります。

なので、是非生え変わりの時期にはしっかりとフッ素を活用していきましょう!

フッ素の効果②:石灰化の促進

またまたむし歯のできるメカニズムをおさらいしてください!

むし歯になるには、初期むし歯という段階を経て、むし歯が完成するのですが、この初期むし歯の段階では「再石灰化」といってミネラルを取り込み、削らずともエナメル質を修復してくれる、素晴らしい機能があります!

そのミネラルを運んでくるのが唾液様です

そこにフッ素をたくさん含んだ唾液が歯に触れていれば、脱灰によって失われたミネラルを取り込むのを促進してくれる作用があります。

なので、傷を負ったエナメル質をすぐに回復してくれる作用があるのです!

修復もしてくれるし、修復の際には歯を強くしてくれる

フッ素のサポートは万全ですね!

フッ素の効果③:口腔細菌の代謝抑制

そしてそして

フッ素の効果はまだあります

上の2つは歯に対する効果でしたが、口腔内の環境にも作用することがわかっています

唾液中のフッ素濃度が上がると、細菌の糖から酸を産生するのをブロックしてくれます!

イメージとしては、

むし歯菌の家にある糖を入れて酸を作る大きな機械があり、その一部をストップして機械の動きを止めてしまう

ような働きです!

しかも、

フッ素はプラークの中にも入り込み、むし歯菌が酸を産生してpHが酸性に傾くと、フッ素はイオンとなり、これまたむし歯菌の働きを止めようとします。

それに加えて、歯にも作用するので、酸で溶けた部分の再石灰化も促進してくれるのです。

フッ素様…ありがとうございます…うるうる

フッ素の毒性

薬は適正な時に適量を守れば、効果を発揮しますが、もしその適量を超えて飲みすぎると、副作用がでて体に悪影響を及ぼすことがあります。

なので用法用量というものがあるのですね

それと同じように、フッ素も適量を使えば体に害はなく、効果を発揮できます!

是非、適量を守り、フッ素をうまく活用してむし歯を防ぐ防御力を高めましょう!

参考までに、フッ素入り歯磨剤の適量を載せておきます

  • 生後6ヶ月〜2歳:2〜3mm程度の少量( 500ppmF)
  • 3〜5歳:5mm 程度( 500ppmF)
  • 6〜14歳:1cm程度( 1000ppmF)
  • 15歳以上:2cm 程度( 1000〜1500ppmF)

あくまで参考ですので、使われる商品の用法用量をしっっかりと読み、それを守ってご使用ください!

おすすめフッ素の活用法

最もおすすめは「フッ化物洗口」です。

フッ素入の洗口液をぐちゅぐちゅぺーするものです。

これは厚生労働省も認めています(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000212201.pdf

そして厚生労働省は4歳(ぐちゅぐちゅぺーができる年齢)からの毎日の使用を勧めています。(推奨濃度は225ppmF)

4歳から生え代わりの期間の小学生の間と、できれば中学生まで!

1日1回寝る前のぐちゅぐちゅぺーが大事です

そして3歳までの、まだ洗口ができない子には、フッ素入のジェルを使って、仕上げ磨きをしてあげましょう!

商品によってはいろんな味があるので、「ご褒美だよー」と言って仕上げ磨きの最後に全体的に浸透させてあげるように歯ブラシで塗ってあげてもらえればいいと思います(推奨濃度は500ppmF以下)

フッ素を浸透させた後は、極力飲食は控えてください

どうしてもうがいをしたい時は少量のお水で1回のみにしておいてください

せっかく浸透したありがたいフッ素様が流れてしまいます

なので、寝る直前にフッ素を浸透させる習慣をつけてみてください(^^)

そして、

「毎日家でフッ素をやっていれば、歯科医院に行ってフッ素を塗ってもらわなくてもいいんですか?」

と思われる方もいらっしゃるかと思います

たとえ毎日しっかりとフッ素をしていても、歯科医院への定期的なチェックとお掃除、フッ素は受けてもらうことをお勧めします!

なぜかと言うと、

  • 日常生活では磨き残しが必ずある
  • 歯石などは歯ブラシではとれない
  • 歯磨きの磨き残しのチェック、歯石とりは歯科医院でしかできない
  • お掃除をした後の綺麗になった歯の表面に、フッ素を浸透してあげると予防効果もアップ

というような理由です!

日常のケアと定期的なメンテナンス

一生健康なお口を小さい時から始めていきましょう(^^)

まとめ

それではまとめです。

  • フッ素は身の回りに存在し、体の中にもある必須のミネラル
  • 歯がフッ素を取り込むことで、むし歯菌に強くなる
  • 歯がフッ素にふれることで、溶けた歯が修復してくれやすくなる
  • フッ素はむし歯菌の酸を作る工場を止めてくれる
  • ぐちゅぐちゅぺーができればフッ素洗口!寝る前に!

以上です。

少しでもお役に立てれば嬉しいです(^^)

もしこのコンテンツが知りたいという方はコメントや問い合わせにどうぞ!

それでは今日はこのへんで

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