こどもの時からのお口の体操は長生きにつながる!?

コラム

みなさん、こんにちは!

小児歯科医のヤスです👨‍⚕️

みなさん、高齢者で今問題になっている「誤嚥性肺炎」というものはご存知でしょうか?

今では誤嚥性肺炎による死亡者が年々増加してきています。

それは今後も増加傾向が続くだろうと言われているのですが、これらは慢性的に繰り返し発症し、予後が不良になる可能性もあります。

それを予防できるのはまさにこどもの時からの取り組みが重要になってきます!

今回の記事を読んでいただければ、その子が将来、高齢者になった時には死因のリスクを減らせるので、長生きにつながる記事になると思います😊

是非最後まで読んでみてください!

誤嚥性肺炎とは?

名前はよく聞くけど、実際はどんなものなの?

という方は多いかと思います。

日本呼吸器学会ではこのように述べられています。

「物を飲み込む働きを嚥下機能、口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことを誤嚥と言います。誤嚥性肺炎は、嚥下機能障害のため唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に細菌を気道に誤って吸引することにより発症します。」

(引用:https://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=11)

読んで字のごとく、誤って嚥下(飲み込む)してしまうんですね。

それで肺にばい菌が入って炎症を起こしてしまうのが、誤嚥性肺炎です。

ここで次のデータを見てください。

(引用:厚生労働省 人口動態統計月報年計 令和2年)

厚生労働省が発表した令和2年度の死因順位です。

これを見ると、第6位に誤嚥性肺炎があります。

そして、一番右の列には令和元年の死亡順位と死亡率が書いてあるのを見てください。

死亡率を見ると、1年前よりも増加しているのがわかりますでしょうか?

そして1~6位の中で他の死亡率も見てみると…

他に増加してるのは悪性新生物と老衰だけね

そして次のグラフも見てください。

(引用:東京都健康安全研究センター年報,69巻,271-277 (2018))

誤嚥性肺炎は急激に増加傾向にあるのがわかりますでしょうか?

ものすごい右肩上がりね

そしてこの傾向は今後どのようになるかというと…

やはりこのまま増加し続けるだろうと予想されています。

この傾向が続けば、今のこども達が高齢者になった時に死因ベスト3の中に入ってくることも十分に可能性はあるのではないでしょうか。

死因のベスト3に入る死因のリスクを減らすことができれば、これは本当に長生きにつながります!

そしてこの誤嚥性肺炎とはまさに、お口の機能に関わってくる病気なんです。

日本はどう警鐘をしている?

これらに対して、私達の日本はどのように見ているのでしょうか?

もちろん黙って見ているなんてことはありません!

我らのジャパンはこのように見解を示しています。

(引用:厚生労働省 中央社会保険医療協議会 H25年総会資料)

つまり、

・これから超高齢社会になりますよ〜

・むし歯は昔に比べるとどんどん減ってきてますよ〜

という背景から、

・今後の歯医者では口腔機能を回復させることがどんどん重要になってきますよ!

と見解を述べています。

そして、この図では、

(引用:厚生労働省 中央社会保険医療協議会 H25年総会資料)

「こどもの時にどれだけお口の基礎的な力を底上げできているか。それによって高齢者になった時のお口の力が決まってきますよ」

と説明しています。

これはお口だけのことではないですよね!

若い時からしっかりと運動をしていれば体力もついて、高齢者になっても運動をしていなかった人とは健康レベルに差が出てくる

そして、国としてもこどもからの口腔機能の向上を推進しており、保険算定も一部改定されました。

そんなことになっているのね!全然知らなかったわ

みなさんが実感し始めるのはもう少し先かもしれませんね。

今ではこどものむし歯予防に対して、お家でいろいろ取り組んでいただいていたように

これからは口腔機能の予防に対して(歯ブラシと同じように)お家で取り組んでいただくことがもっと当たり前の時代になって来るのではと思っています!

将来に繋がる、こどもの時からの取り組み

こどもの時の口腔機能を高めることが将来の死因リスクを減らすことができ、それは国も推進していることは理解いただけましたでしょうか?

ところで、具体的にどうやって取り組んでいけばいいの?

これにはまずは診断をして、その子に必要な筋機能訓練の判断が必要です。

なので、まずは歯科医院を受診されるのがいいかと思いますが、

ここで、お家で簡単にできるトレーニングを紹介しておきます。

それは

「あいうべ体操」

です。

ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、

内科医の今井一彰先生が御考案されたお口の体操です。(参照:https://mirai-iryou.com/aiube/)

方法はというと

思いっきり、

「あ~」お口を思いっきり開ける

「い~」お口を思いっきりいーっとする

「う~」お口を思いっきりうーっとする

「べ~」思いっきり舌を前に出す

とするだけ!(説明が雑ですみません。笑)

これを食後に10回、1日30回ぐらいするだけで、口腔周囲筋や舌筋が総合的に鍛えられます。

この体操のコンセプトは「口呼吸を鼻呼吸にしましょう」というものです。

口呼吸の子というのはお口が開いて、空気が口の中を通るために舌が下に下がってしまっています。

一方、鼻呼吸というのはお口を閉じていなければなりません。そしてずっとお口を閉じる姿勢にするには、舌がしっかりと上顎についていないといけないのです。

しかし、口呼吸の子をそのように指導をしても、舌筋が弱いためになかなか口をずっと閉じていることができません。

そこで、この「あいうべ体操」で舌筋を鍛え、お口を閉じるための筋肉を鍛えられるのです。

これなら簡単で家でもできそうね♪(アゴが外れないようにしないと…)

本格的な機能訓練はたくさんありますが、

簡単で総合的に効果がある

のはこのような「あいうべ体操」ですね。

これは成人の方でも色々と効果があるようなので(一度チェックしてみてください→https://mirai-iryou.com/aiube/)、是非お子さんと一緒に楽しみながらしてみてください😄

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今のこども達が高齢者になった時に、おそらく問題となっているであろう「誤嚥性肺炎」

これは口腔機能の低下が原因となって誘発される病気です。

その予防は高齢者になってからでは遅い。

子どもの時から、口腔機能の基盤をグッと高めておくことが大事です!

そのためには舌や口腔周囲筋をしっかりと鍛えておかなければなりません。

その一つの運動として今井一彰先生の「あいうべ体操」をご紹介させていただきました!

是非みなさん、一度お家で試してみてください!

(けっこうお顔の筋肉は疲れます…笑)

それでは今日はこのへんで!

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