こどもを取り巻く日本の食文化の変化

こどものこころ

みなさんこんにちは!

小児歯科医のヤスです👨‍⚕️

みなさんのお子さんはご飯をよく噛めていますか?

そういえばうちの子ってほとんど噛んでないわね…

その他にも

  • 硬いものが苦手
  • くちゃくちゃ音を鳴らす
  • 食べている時の姿勢が悪い
  • 偏食をする
  • ご飯中によく飲み物を飲む
  • 集中してご飯を食べない

などなど…お子さんの食事の仕方の悩みとは意外に多いものです。

ちょっと待って…うちの子ほとんど当てはまるわ

ではそのようになったのは、本当にその子が悪いのでしょうか?

実はその子のわがままとかではなく、こどもの取り巻く食生活に原因があるかもしれません。

その環境を変えてあげることで、しっかりと噛めるようになり、お行儀よく食べれるようになってくることは多いです。

本日は、そのような、こどもを取り巻く日本の食文化がどのように変わってきたのか?というお話をさせていただきます。

是非最後まで読んでいってください😊

理想的な食事の姿勢は?

良い食習慣とは、良い姿勢から!

まずはこどもさんが食べる時にどのような姿勢になっているかをチェックしてみましょう

目的は「噛みやすい姿勢」になるようにするです。

よく噛むにはまずは姿勢を正すことが大事です

よく噛めるかどうかというのは姿勢と関連してきます。

「しっかりよく噛みなさい!」と伝える前に、姿勢を注意した方がいいかもしれません。

では細かくみていきましょう!

頭がまっすぐ上にあるかどうか

よく噛めるかどうかは頭位によって変わってくるという実験があります。

同じ人で、

  1. 正座
  2. 椅子に座って足を底にしっかりつける
  3. 椅子に座って足はぶらぶら

この中で噛む回数が一番多くなったのは①なんです。

そしてそれに続いて②、

一番噛む回数が少なかったのは③でした。

これは「頭がまっすぐ上になりやすいかどうか」に関わってきます。

正座をすると背筋が伸びやすくて頭が体の軸の真上にきやすい

逆に足がぶらぶらになっていると背中が丸まりやすいのです

足底接地(そくていせっち)

今の食卓では正座になるよりも、椅子に座るご家庭の方が多いのではと思います。

椅子の場合は、その子が足がぶらぶらになっていないかをチェックしてあげてください。

もし地面につかないのであれば、足が着く台や、足場を作ってあげてください。

これで足底接地ができ、ぶらぶらするよりも背中が伸ばしやすく、自然に噛む回数が増えてきます!

「なるほど。「よく噛みなさい」というよりも、「足つけて背中まっすぐにして食べなさい」の方がいいのかもね」

「ながら食べ」はしない!

あとは、できるだけ背中が丸まらないようにキープすることが大事です。

日本はもともと正座の文化だったので、それが非常に理にかなっています。

右利きの子であれば

右手のお箸でおかずを掴み、

左手でお茶碗をもってそのおかずの下に添えて、

お口まで運んでくる

これで頭位は変えずに、食べ物をお口の中に運ぶことができます。

もしこれが左手がスマホを持っていたりすると…

右手のお箸だけになってしまうので、こぼれないようにするには

お口の方が、おかずを迎えにいかなければなりません。

こうすると背中は自然に丸まり、噛む回数は減ってしまいます。

つまり、このようなスマホを見ながら食べる、テレビを見ながら食べる、漫画を読みながら食べるなどの

「ながら食べ」というのが、姿勢を悪くする要因になります。

できるだけ、左手はお茶碗をもち、頭はまっすぐ、正面を向いて食べるようにしましょう!

そうすると、今よりも格段によく噛める環境になってきます。

飲み物はご飯の最後に

食事中によく飲み物を飲んでしまうことはないでしょうか?

口の中に入れたものは、よく噛んで細かく砕き、唾液が混ざって飲み込みやすい形になり、ゴッくんと飲み込みます

パッサパサの水分がない食べ物ってすぐには飲み込めないですよね

それは飲み込むにはある程度の水分が必要だからです

だからしっかりと噛む、噛むと唾液が出る、そして唾液の水分で飲み込みやすい形になる

というわけです。

一方、ご飯の途中でよく飲み物を飲んでしまうと、この唾液をわざわざ出さなくても飲み込めてしまいます

ここでも一つ噛む必要がなくなってしまう原因の一つですね

飲み物はご飯の途中では飲まない

できれば食後に飲む

という習慣も大事ということを覚えておいてください

どんどん変わっていく日本の食事の風景

そうは言ってもそんな風に注意は毎回できないわよね

どうしてですか?

私も忙しいし、食事は早く済ませさせたり、こどもを食べさせてる間で私もいろいろと準備をしないといけないし…

そういうところも悪い環境に繋がるので、改善をしていかないといけません!

では、なぜこども達はそのような姿勢になりやすいのか?

それは「誰も注意をしてくれない」ということが多いように感じます。

こちらをご覧ください 

農林水産省が出している資料です

(出典:農林水産省)

こどもがいる家庭というのは「ひとり親と子」が増加し、

「夫婦と子」「三世代同居」などはどんどん減ってきています。

なので、こどもと一緒にゆっくりご飯を楽しむということがどんどんできないような環境になってきているのが現状です。

お母さんも働いている方が多いので、こどもの世話をしながら自分の仕事のこともあって、食事の時はいつもドタバタ

「しっかり噛みなさい!」よりも

「早く食べなさい!」ということの方が、実は多くなっているかもしれません。

そうなると、先ほど説明したように

「足を地面につけて、頭をまっすぐにし、左手でお茶碗を持って、食べ物をお口まで運んで、まっすぐに前を向いてしっかり噛んで食べなさい」

などとはなかなか言えない状況ではないでしょうか

そしてこどもは1人でご飯を食べるので、

テレビを見ながらになったり、スマホを見ながらになったり

この「ながら食べ」というのを自然にやってしまう環境にあると思います。

農林水産省はまたこのように警鐘を鳴らしています。

(出典:農林水産省)

こどもの食生活の特徴を捉えたものですが、

今では食べ物に困らない「豊食」の時代と言われていますが、

実際にその内容はどのようなものでしょうか?

本当に「豊か」なものなのか?

食事が義務になっていないか?

ということを大人側は少し考えてみないといけないかもしれません

確かにそうね…私自身がこどもにかまってあげられてなかったかも…

今からでも遅くありません!少しずつ見直していきましょう!

まとめ

食事とは本来は家族団欒の時間であると思います

多くの人が目にしたことがある、このサザエさんの食卓

(出典:サザエさん、©️長谷川町子美術館)

これには大切なことがたくさん詰まっています 

本当に今日話したことがたくさん盛り込まれているわね!

こんな場ではスマホいじりながら食べること逆に不自然ですよね

今の現代社会ではこのような風景はなかなか簡単なことではないのかもしれませんが、

「家族でいろんなことを話しながら、ゆっくりご飯を楽しむ」というのは人生を豊かにするものの一つではないでしょうか。

是非こども達と一緒にご飯を食べる時間を大切にしてみてください😊

それではまとめです!

  • よく噛むのはまずは姿勢から!
  • 頭の位置がまっすぐに
  • 足底接地
  • 「ながら食べ」は危険!
  • ご飯の途中には飲み物は避けよう!
  • 食事の時間を楽しみましょう!

以上です。

少しでもお役に立てれば嬉しいです😊

それでは今日はこの辺で!

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