こどもにとっての歯医者さんって?

こどもと、大人の歯科治療の大きな違いは 歯医者さんに自分でいくか、連れていかれるか。
こどもは慣れない場所では不安がいっぱいです。

  • いきなり連れてこられた。
  • 知らない人たちがいっぱいいる。
  • いつもと違う匂いがするお部屋。
  • まぶしい診察台。

そんな中、いきなり
「お口を開けてね」
と言われてもイヤなのは当たり前。
こどもの歯科治療は【慣れる】ことがとても大切です。 何回か来院していただき、

  • 安心できる場所。
  • 話を聞いてもらえる場所。

とわかってもらいます。
たくさん褒めながら、こどものペースに合わせて、 できることを増やしていきましょう。 こどもが治療を理解したうえで、 自主的に取り組んでいくことを当院は重視しています。

むし歯治療の流れ

  • STEP 01

    お話を聞く(問診)

    問診の前に、お子さんのことをよく知るために問診票を書いていただきます。そのため予約をした時間の15分前にはお越しください。

  • STEP 02

    歯磨き

    ごろんと横になって、大きく口を開けて、まずは歯磨きをしてみましょう!(おうちで使っている歯ブラシと歯磨き粉を使うので、ご持参ください。)

  • STEP 03

    器具の練習

    診察台で使う器具を、実際に見てもらいながら説明します。 自分のお口に入れるものを、「これなら安心」と分かってもらうことが目的です。

  • STEP 04

    お口の中を診察

    横になって大きく口を開けられたら、お口の中を見ていきます。 同時にお口の中の写真撮影も行います。

  • STEP 05

    進行を止めるお薬の使用

    むし歯があればまずは進行止めのお薬(サホライド)を使います。 こどもの歯科治療への理解が得られるまで、むし歯の進行が進まないようにします。

  • STEP 06

    ラバーダムで感染予防

    ラバーダムとは、歯科用のゴムシートで、治療する歯だけを孤立させる方法です。唾液感染を防ぎ、処置中に舌や頬などに触れないようになるため、事故を防ぐことができます。

  • STEP 07

    処置(麻酔の使用)

    当院では「無痛処置」を心掛けております。 むし歯の治療や根っこの治療をする時等には痛みを伴う可能性があります。 苦痛を伴わず最後まで歯科治療ができるよう、 局所麻酔を行います。

外傷治療の流れ

外で思いきり遊ぶのがこどもの仕事!
たくさんの刺激を受けて、心身ともに大きく育っていきます。
この時期に、こどものケガはつきもの。
歯が抜けたり、折れたりした時に慌てないよう、 応急処置から歯医者さんに受診するまでのながれをお伝えします。

  • STEP 01

    意識の確認

    ケガをしたときに、いつもの意識状態と違いがあれば、まずは歯科医院ではなく病院を受診してください。

  • STEP 02

    受傷した歯の確認と保管

    もし歯が抜けたり、欠けてしまった場合は「牛乳につけて保管」をしてください。
    もし牛乳がすぐに手に入らない場合は、本人の唾液を絡ませた状態で保管し、牛乳が手に入ればすぐにそこに移してください。
    歯の根っこの周りにある組織が死んでしまうと予後が悪くなるため、たとえ汚れていたとしても水道水でゴシゴシ洗ってはいけません。

  • STEP 03

    歯科を受診

    まずはお電話にてご連絡をお願いします。 歯に関する外傷の処置は時間との勝負ですので、可能な限り優先して対応いたします。

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      お伝えいただく内容

    • いつ(何時頃)
    • どこで
    • どのようにケガをしたか
    • 歯は現在どのような状況か
    • 受診までの所要時間
  • STEP 04

    歯科での処置

    もし歯が抜けてしまった場合、もと通りになるかどうかは、

    • ケガをしてからの時間
    • 歯の状態
    • 年齢
    • 処置時に動かずにいられるか

    などの要因が関わってきます。 低年齢であれば、抑制下での処置になる場合もあります。

  • STEP 05

    処置後は安静に

    抜けた歯や欠けた歯がもと通りになるかは、安静にしていられるかが重要です。処置をうけたあとはケガをした歯で噛むことはしばらく避けてください。 清潔にしておくことも大切なので、いつも通りの方法で軽く触れる程度に優しく歯磨きをしてください。

  • STEP 06

    予後

    ケガの処置後の歯は、経過観察が必要です。
    歯医者の指示に従い、定期的に受診してください。
    経過観察中にもし変化があれば、すぐに当院にご連絡お願いします。 ケガをした歯はしっかりとくっついているように見えても神経が死んでしまうこともあります。(歯髄壊死)

    • 歯が変色してきた
    • 歯の根っこ付近の歯茎が腫れてきた
    • 揺れたり動いたりしてきた
    • 痛みが出てきた

    などの症状があれば、歯医者を受診しましょう。

小児外科治療について

  • 抜歯

    感染により歯の根っこが短くなっている場合や、歯がグラグラして食事がしにくい場合、矯正に支障がある場合、乳歯が残っているせいで永久歯のはえる方向に影響がある場合などの時には、乳歯を抜歯することがあります。
    検査後しっかりと説明をし、時期を決めたうえで処置をします。

  • 小帯切除

    上唇や舌についている小帯という筋が、発音や咀嚼に支障をきたす場合は、小帯の一部切除をした方が良い場合があります。

  • 開窓

    永久歯がなかなか生えてこない場合、上に覆いかぶさっている硬い歯肉を開く処置です。

どの処置も極力痛みを避け、負担の少ない処置を行いますので、 まずは一度ご相談ください。

ご両親へのお願い

お父さんお母さんは本当にお忙しい中で、 こどもを歯医者さんに連れてきてくださっています。 いちどにたくさん治療ができ、少ない通院で済むことを望んでいると思います。

しかし、こどもが歯科治療を受けるというのは、簡単なことではありません。

最後にはこどもがしっかりと自立し、
歯医者さんは怖くない場所。
これからの人生で付き合っていく場所。

だと分かるよう、 少しずつ不安や恐怖心をとりながら
こどもの成長を焦らず一緒に見守っていければと思います。

歯の管理は一生続くものです。

大事なことは、むし歯を治した後にもう二度とむし歯にならないように管理していくことです。

理解が得られないまま治療を行い、歯医者さんが嫌いになってしまっては、
長い人生においての歯の健康は守れません。

どうかご理解いただいた上で、ご来院いただければ幸いです。

075-721-5511

9:30〜13:00/14:30〜18:00

休診日:木曜・日曜・祝日